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痛みとどう向き合うか?黒柳徹子さん著『小さいころに置いてきたもの』に学ぶ

2015.2.27.

日差しが少しずつ温かくなり、春の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしですか?
クラニオバイオ整体ドットコムの中満整体です。


実は、最近の春の陽気に後押しされながら、熱を出してダウンしていました。
ありがたいことに、その熱とは、解き放たれたがっていた何かを発散するような、解放の熱でもありましたが、
それと同時に、身体は”痛み”をしっかりと感じていました。
今日は、この”痛み”について、私が日頃、感じていることを書いてみたいと思います。


多くの人にとって、”痛み”というものは、心地良いものではないことの方が多いのではないでしょうか。
例えば、腰痛、頭痛、生理痛、神経痛、などの○○痛と呼ばれるものは、痛み止めのお薬を処方される可能性のある痛みでもあります。
そして、その痛みを鎮痛剤で抑えることで、なんとなく、”治った”と感じさせてくれることもあるかもしれません。


中満整体での施術の現場でも、
一回の施術で、腰痛、偏頭痛、肩の痛みなどの”痛み”という症状が消えることがありますが、こちらの”施術を受ける前にお読みください”にもあります通り、
痛みの消失、症状の消失を、即、健康と判断することは的確ではなく、
「中満整体での一回の施術は、必ず万人の痛みを消失させます!」などと無責任なお約束をすることはしていません。
万人いたら、万人それぞれの歴史があり、身体の叡智が導き出す回復のプロセスは、万人それぞれ異なるからです。


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さて、この”痛み”というものは、
”身体の痛み”と”心の痛み”の両側面があり、この両方は、何らかの形でかかわりがあると中満整体では考えています。
今回の発熱で、私が経験したこととは、


発熱する前には、痛くもなんともなかった身体の部位が、痛みだし、発熱と共に、その部位が抱えていた、感情的な痛みを改めて感じ、
そして、熱が平熱に戻るときに、この発熱で、何を身体が解放して、どんな感情的な痛みから自由になろうとしていたのかを理解して、統合する。


ということでした。
お読みくださるあなたは、発熱する前は、痛くも何ともなかった部位が、発熱しながら痛み始めるような、
そのような経験はありますか?
そして、もし、このような経験をされた場合、身体は、悪化していると、お感じになられますか?


”痛み”とは、時に私たちを不安にさせる身体からのサインかもしれません。
しかし、”痛み”とは本来、身体に注意を払ってほしいという、身体からのメッセージであると考えられます。
”痛み”があるから、身体に目を向け、手当をし、また時に、”痛み”が身体を健全に保つためのヒントを与えてくれます。
さらには、その痛みとは、肉体をとおして、私たちに何かを気づかせ、思い出させてくれるという身体の優れた親切設計とも言えるのではないでしょうか。
その”痛み”を鎮痛剤で消してしまう前に、その”痛み”は、今、私たちに、何を語ろうとしているのかということに、耳を澄ます時間を設けることは、身体のみならず、心にとっても、非常に有意義なことだと、中満整体では考えています。


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私は、このクラニオセイクラル・バイオダイナミクスに出逢ってからというものの、
この”痛み”とは、私と、私の身体、そして、私の心をつないでくれる、非常に重要なツールでした。
そして、この”痛み”から得たものは、非常に大きなものでした。


そして、私は、この”痛み”を語るとき、
いつも、黒柳徹子さんの著書『小さいころに置いてきたもの』に書かれているお話をしています。


黒柳徹子さんは、丁度、私の両親と同世代に当たります。
幼少期を太平洋戦争の戦火の中で育ち、疎開などを経験された世代です。


父は疎開先にあたる田舎で育っていたため、疎開を経験したのは母のみですが、
黒柳徹子さんは、東京育っておられたため、東京大空襲の中を逃れるように、あてもなく東北方面へと疎開されたそうです。
いずれにしましても、当時のご経験で、『窓際のトットちゃん』に書けなかった秘密をエッセイにされています。


私の胸を打った、お話は、こちらです。


徹子さんには、弟さんがいらしたそうです。
この『小さいころに置いてきたもの』の表紙は、幼少のころの徹子さんと、弟さんの明児さんが二人仲良くお互いを見て微笑みながら並んで立っています。
その弟さんは、戦時下に、空襲の標的にならないよう黒い布で覆った電燈の元で、小学校の低学年に、敗血症という病気で、亡くなりました。
そして、その明児さんとのこの写真を見るとき、そして、この弟さんが亡くなるときのことを思い出すとボタンを押されたように、涙が出るそうです。


そして、徹子さんは、この弟さんの死の間際については覚えておられるそうですが、生きていたころの弟さんとのことを何一つ覚えていないとのことです。
徹子さんのお母様からは、とても仲良くしていたじゃないと言われるそうですが、肩を組んで学校に通っていたことや、いつも二人で笑っていたことを思い出せないそうなのです。


さらに徹子さんは、この弟さんの死だけであったら、覚えていたかもしれないとおっしゃっています。
この明児さんが亡くなった後に、徹子さんのお父様は出征し、さらに東京大空襲があり、あてもなく、東北方面に疎開することになり、
弟さんの死を悲しむ間もなく、次から次へと続く険しい運命をただ必死に生きていかれたことがエッセイに記されています。


そして、徹子さんが、ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦で、親や家族を亡くした子供がいる孤児院を訪れた時に、
10歳くらいになっているのに、自分自身の名前や、住んでいた町や、自分自身の身に起きたこと、またどのようにご両親が亡くなったのかを覚えていない子供とたくさん出逢ったそうです。


徹子さんは、このような子供に何度も逢ったことを次のように、お話されています。


「きっと子どもは、あまりに悲しいことやつらいことがあると、忘れることが出来るのかも知れない。」


徹子さんの世界の子供や貧しい方へと差し伸べる、優しい手は、ご自身のご経験に裏打ちされた、真に平和を願う心と魂の熱望でもあると思うのです。


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私は、セラピストとして、この徹子さんのご経験と、ボスニア・ヘルツェゴビナの孤児院で出逢った子どもの状態とは、
私たち人間の正常な反応として、当然のものであり、
極めて非日常的で、特別なことであると感じてはいません。


既に、戦争が終わった現在の平和なこの時代であっても、
私たち人間とは、このつらい経験や、辛い記憶を、少しずつ、消しながら、
あまりに悲しみに暮れてしまい、明日を生きていく事ができないほど憔悴することがないようにするために、身体の健全さに支えられた防衛手段をとりながら生きていると感じています。


野生動物が、自分自身が獲物として食べられてしまう直前に、自らの自律神経を切り替えることで、意識を無くすように、
つらい記憶や、悲しみ、痛みを消してしまうこと。それは、ものすごい、小さなレベルで、私たち人間が、毎日やっていることだとも言えると思います。


そして、時に、それを意識的に行うことがあります。
「そんな小さいことで、くよくよしてはいけない!」
「そんなちょっとしたことで、弱音を吐くな、忘れろ!」
私自身も、かつては、そのように、自分自身に喝を入れて生きてきました。


しかし、身体の奥深くに眠る、命の源泉から湧き上がる生命力とは、本来の自分自身を生きようとしてしまいますので、
その、内側で無感覚にして閉じ込めた、悲しみや痛みが、内なる源泉の慈悲、愛情と共にあふれてくると同時に、
溶けて出していく事があります。
時に、身体から熱を発しながら、涙腺から液体を排泄しながら、その悲しみや、痛みを溶解していくことがあります。
その瞬間には、まさに、古くからそこにあった”痛み”というものを改めて感じるかもしれません。
しかし、その時に味わう”痛み”には、その閉じ込めた当時には、理解することができなかった、学びという大きなギフトを与えてくれます。


私にとって、その”痛み”とは、ようやく迎え入れ、味わう準備ができるようになった、かつて置き去りにした自らの尊い感覚であり、
自分の頭が、たとえ、忘れろ!と言っても、決して、コントロールされることのなかった
純粋な、細胞の意識の声であると感じています。


クラニオセイクラル・バイオダイナミクスという類まれなる程、微細な心身の側面を扱うワークを通して、
しっかりと感じきることができなかった、身体の古い”痛み”が、”理解”そして”学び”または”経験”に変わることで、私は、何度も救われてきました。


”痛み”とは、本来の人間が持つ、深い愛情が裏返しになった状態なのかもしれません。
”痛み”を内在させているからこそ、平和を願い、世界の子供たちを救おうとされる方々がたくさんいらっしゃいます。
”痛み”を、鎮痛剤で消してしまおうとすることは、その愛情も一緒に消してしまおうとしているようにも感じられます。
”痛み”は、クラニオセイクラル・バイオダイナミクスを通して、また裏返り、本来の深い愛情に戻ることができます。
そして、その時、その”痛み”からの学びが、ご自身の身体と心に統合されることができるのです。


中満整体では、あなたの、迎え入れる準備ができた”痛み”が優しく開放され、そして統合されるのをサポートします。


中満整体

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