早いもので、もう今年もあと１か月と少しですね！寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか？
今日は、医療のお値段について、私が普段、感じていることについて、書いてみたいと思います。

何年か前に、ある６０代くらいの女性の方と、健康の話題になったことがありました。

その時の会話は、その方とだけではなく、一般的によく聞くような、内容ではありますが、
身体と心が、人生や、人間関係にもつながっているということが
とてもよく表れていると思いますので、
今日は、そのことから、医療のお値段について、書いてみたいと思います。

まず、その方が、まず、おっしゃったのは、身体の根本的回復に関することです。

「根本的な回復なんて、あるわけないじゃない。
カラダなんか、だましだまし使うものなのよ。」

そして、次に、医療のお値段については、このようにおっしゃっていました。

「医者にかかって、薬飲むのが、一番安上がり。
だって、医者が言うんだから、病院にかかった方が、安上がりだよって。」

いや、そのものズバリおっしゃられて、なんだか気持ちいいくらいですねー。

私も安い物大好きですよ！価格ドットコムとかよく利用します！
でも、命にかかわることは、人生にかかわるので、価格より、クオリティー優先です。

しかし、私は、整体師になる前、
この、だましだましカラダを使うということを、やっていた時期があり、
実のところ、このご婦人のおっしゃるお気持ちは、非常に良く分かります。

＊＊＊＊＊　　　医療の値段　　　＊＊＊＊＊

健康保険料は、年々増えていますし、
医療費そのものが、安いということは、ないと思いますが、

健康保険の自己負担額は、三割ですからね。
そう聞くと、なんだか安上がりに聞こえるかもしれません。

実際、私は、社会人になってすぐ、ストレスを抱え、
心療内科に通って、カラダとココロが楽になる薬を処方してもらっていましたが、

その理由は、二つ。

一つ目は、安いからです。
（当時の新入社員の給料は、学生時代のアルバイトよりも安かったです。）

いろいろな悩みが、薬を飲んで解決するわけないとわかっていましたし、
人生の状況が、薬を飲んで、変わるわけないとも思っていました。

心療内科に行って、困っている症状を伝える。
すると、いろいろな薬があることを教えてくれて、
「じゃ、これ処方するねー！」
ってな感じで、テキパキ診察してくれる先生を選んで、通っていました。

お医者さんや心理士さんに、胸の内を、少し、話してみたこともありましたが、全く話がかみ合わず・・・。
それ以降というもの、私の人生に起きている事を、
私が働く業界とは全く違う、このお医者さんや心理士さんに、
相談すれば解決するなどとは、これっぽっちも、思いませんでした。

なので、テキパキした診察は、重要ポイントでした。

＊＊＊＊＊　　　若気の至り！健康に対する、根拠のない自信！　　　＊＊＊＊＊

二つ目の理由は、

私には、自分のカラダが丈夫だという、根拠のない自信があったから、薬を服用したのです。

当時は、整体師ではありませんでしたが、

「薬にはおそらく副作用があるだろう。
長期的に、飲んでいたら、カラダに良くないだろう。」

とは、思っていました。

しかし、薬を飲んだのは、

薬害や副作用には、負けるはずがない、丈夫な身体を持っているという、
根拠のない自信があったからです。

若気の至りというものです！
なんせ、自分は身体が丈夫だ！と思い込んでますから、
薬で、だましだまし、身体を扱っても大丈夫だろうと思っていました。

安上がりな薬で、カラダ、神経を麻痺させて、
だましだまし、生きていたということです。

当時は、ただ、目の前のことをやるために、身体を薬でコントロールするのみでした。

（薬で身体をコントロールとは！！我ながら、恐ろしいこと書いていますねー！）

＊＊＊＊＊　　　上手く、だませていると思うのは、顕在意識だけ　　　＊＊＊＊＊

”だましだまし身体を使った”経験のある私が、
どうやって、だましだまし身体を使ったかについて、ご説明したいと思います。

まず、こちらの図をご覧ください！

私の体の潜在意識というところには、
トラウマという、不活性な支点がある（赤、青、黄の部分）からこそ、体調不良というサインが送られてきたのですが、

当時は、その存在にも気が付いていませんし、トラウマなんて言葉は、今ほど知られていませんでした。

顕在意識上に上がってくる、不快で困った症状だけを、
取り除きたいので、それを、薬で感じないように抑えていました。

根底にある、トラウマについては、医者からも、特に指摘をうけたことはなく、
どんどんと処方される薬を、ひたすら、麻痺させるために、飲んでました。

「年数単位で飲まないと効かないよー！」
とも言われていましたので、
「年数単位で飲んだら、本格的に麻痺するんだろうな・・・。」
と思いながら、飲んでました。

そして、いつかはやめないと、丈夫な身体も壊れるだろうな、
と根拠のない自信に陰りが見えてきたそのころ、転機が訪れました。

新入社員の激安給料から、解放されて、
念願だった、東洋医学の施術を受け始め、一切の薬の服用をやめました。

そして、腰痛になったことがきっかけで、また、新たな、整体の先生に出逢いました。

薬の服用を、一切やめて、ひたすら、自分の体に、向き合う数か月から、数年間のなかで
あることに気が付きました。

身体の感覚を、薬でコントロールしながら、
身体を、だましてだまして、生きてきたが、

自分のココロは、全くだませていなかった！
という重大なことに気が付いてしまったのです！

やっぱり、自分のココロが嫌だと感じる時、
身体も、拒絶反応をしていることにも、気が付いてしまいました。

拒絶反応であれ、痛みであれ、
ずーっと、自分の本心に目を向けないようにしてきたのですから、
それに、ようやく、目を向け、感じるようにすることは、苦痛をもたらしました。

でも、苦痛だろうと、なんだろうと、きちんと、感じてあげると、
やっぱり、自分のことを尊重してあげている。という感覚を、持てるようになるのです。

安上がりな薬で、自分を麻痺させて、ごめんねと心から思いました。

あんなに、薬を飲んできたのに、
嫌なものは嫌なんだという、本心は、カラダの記憶として、残っていた！
そのことにでさえ、私は、嬉しいと思うようになりました。

カラダは、本当に正直です。

身体を、だますことは、絶対に、できないのです。

カラダを、だましだまし使えていると思うのは、しょせん、ほんの小さな顕在意識だけです。

身体は、もっと大きな潜在意識を含んでいて、
潜在意識は、無意識で、意識できませんから、なおさら、だませてると思ってしまうのですが、
だませていると思っているのは、しょせん、頭だけです。

うまくだませたと思っていても、

「困った症状だけではなく、根本的に、このトラウマを解除してくれー！」
というメッセージを込めて、
私たちが気が付くまで、ずーっと、症状や体調不良として、警告してくれます！

これも、もちろん、カラダの親切設計です。

＊＊＊＊＊　　　身体と心は連動している　　　＊＊＊＊＊

クラニオセイクラル・バイオダイナミクスは、問題のある場所を、一つ一つ治しているわけではありません。

人が本来持っている、生命力が、イキイキとするから、
その結果、心療内科だろうと、皮膚科だろうと、婦人科だろうと、また、内科だろうと、整形外科だろうと、
関係なく、無差別に、受ける方の、総合的な生命力の向上により回復します。

そして、カラダはカラダ。
ココロはココロ。
と、別々に扱うのは、病院だけであって、
本来、カラダは、ココロと連動しあっているものなのです。

自分のカラダを、だましだまし使う、ということは、

自分のココロを、だましだまし使う、ということです。

そうなれば、やがて、自分の人生が、だましだまし進むでしょうし、

否応なく、周りの人とは、だましだましの関係性になり、

死ぬときに、自分は、なんとか、今日まで、だましだまし生きてきた。
と思うのではないでしょうか？

カラダをだましだまし使うことの代償は、非常に大きいものです。

今は、ボディーワークと呼ばれる、いろいろな身体に働きかけるセラピーがあります。
なので、だましだまし使う事の、大きな代償や、
身体をしっかり感じて、カラダのメッセージに耳を傾ける事の大切さが、
広く認知されてきているという事かもしれません。

どんどん進化してきていることは、素晴らしいことですね！

いろいろなボディーワークがあるなかで、
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスは、非常に静かで、
ある意味、見た目は、触れているだけなので、とても、地味なんですが、
生命力への働きかけは、どのワークよりも大きい！と私は感じています。

中心にある静けさに働きかけ、身体と心の本質に働きかけるような施術なので、
静かで、地味にも感じますが、
その後の生命力の躍動感が起こす、自発的なヒーリングは、類まれです！

クラニオセイクラルの施術は、決して、安上がりな施術ではありませんが、
それは、受ける方の命を最大限に尊重しているから、安上がりではないのです。

施術の間、その方の命が湧き上がるのを目撃しています。
そして、施術の間に起きたことは、そのあとの、心と身体にじっくりと反映されていきます。

私の人生も、カラダと向き合うことを通して、とても変わりました。
東洋医学を志したことも、私にとって、とても大きなことでしたが、

やはり、私にとって最も大きなことは、
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスとの出逢いでした。

身体に住む安心感と、そこから始まる心とのつながり。

自分の身体の内側から湧き上がる命を感じられること。

その身体の源泉を起点にできること。

この感覚を得ると、身体を信頼できます。

それと同時に、心、気持ち、という精神的な自分をも、信頼できます。

身体の後に、自然に、心が付いてくるという感じです。

やっぱり、だましだまし身体を扱うのをやめて、本当に良かったー！！
と心から思います！

是非、クラニオセイクラルで、あなたの命を最大限に尊重させてくださいね。

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中満整体